私(ゆウゆ)、いつでもあなたのそばにいるの
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Author:(ゆウゆ)
(ゆウゆ)PとしてPデビューしました。のんびりやってます。
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遅くなりましたが。
いつのまに、ねえ、こんなに。
君のこと…好きになっていたんだろう。
ねえ、いつのまに。いつのまに―
「…美希?俺の顔に何かついてるか?」
「ひゃうっ、あ、…ごめん、ぼーっとしてたの」
気づけば随分長い間、美希は運転席で静かに運転をするプロデューサーの顔を見ていた。
声を掛けられて、慌てて視線を窓の外に向ける。
大盛況だった誕生日イベントの帰り、人員不足のナムコプロは、いつものようにプロデューサーが直々にアイドルを送迎している。
この送迎時間もコミュニケーションが取れてまあ良いんだけど、などと考えながらすっかり暗くなった道を運転していたPは、ふと熱い視線を感じて横を向いたのだった。
美希が視線を窓の外に向けたのに合わせて、Pも進行方向を見つめる。
「もうすっかりイルミネーションが綺麗な季節だな」
町は早めのクリスマス気分に浮かれた色とりどりの光で彩られている。カップルは寒そうに身を寄せ合って歩き、それを横目で見据えながら車を走らす。
「ちょっと寄り道してくか、美希?」
「ほんと?やった、ハニーと寄り道っ!」
(14歳の女の子をこんな遅くまで連れまわして・・・本当はもっと早く帰してやらなきゃなんだけど、俺も大人げないな…)
プロデューサーは内心苦笑しながらも進路を変える。目指すは夜景が綺麗なことで有名な海沿いの道だ。この道を通るくらいなら少し遠回りするくらいの時間しか掛からないし・・と自分への言い訳が苦しい。
「わー…すごいなー、綺麗だね、ハニー…」
美希がその小さな頭をPの肩に、邪魔にならない程度に凭れかけた。
「このまま家につかなきゃいいのに」
それは俺のセリフだ、と言いたいところを、すんでのところで飲み込んで、Pは邪魔にならないような駐車場の隅に車を止めた。
「美希、俺からの誕生日がまだ、だったよな」
「え・・・・・?ま、まさか・・・美希、その・・・初めてだし・・・・車の中は・・・」
顔を真っ赤にしてもじもじしている美希を見て、Pは軽くその頭を小突く。
「何考えてんだ、ばか。そういうのは、美希がもっと大人になってからだ」
「早く・・・大人になりたいなー…」
「今日、また一つ大人になっただろ?もうちょっとの辛抱だ」
そう自分にも言い聞かせながら、Pはカバンの中から誕生日プレゼントを取り出す。
「美希、眼、閉じてごらん」
素直に眼を閉じる美希。
(くそう…キスしてえ。いやいやいやいや。)
Pはぶるぶると首を振ると、静かにその首に鎖を掛ける。
「かなり悩んだんだ。気にいってくれるといいんだが」
「もう、眼開けていい?」
「いいよ」
透き通った大きな眼が開く。
「キスしてくれるのかと思ったのに」
口を尖らしながら美希は自分の首に掛かる鎖を手繰り寄せ、それがぶら下げているモノを確認した。
「ゆび…わ?…」
「…ベタだけど、な。ほら、指にするのは、バレたら困るだろ?だから首から下げてなさい」
「ハニー…嬉しい!」
美希は眼を潤ませ、思いっきり胸に飛び込んできた。柔らかい感触が上半身を包む。
「美希…帰したくなくなるから、…ダメだ」
「はぁ…いつになったら、自由にハニーと一緒にいられるんだろ?」
「今でも四六時中一緒にいるじゃないか」
「…夜は一緒にいれないもん。ずーっと一緒にいたいの」
「ずっと一緒に居たら、飽きちゃうかも知れないぞ?」
「そんなこと絶対ないの!」
「…れが本当だったら…いつか、俺のプレゼントしたその指輪、指に、嵌めてくれよ?」
照れながらぼそぼそと呟くと、美希はもう一度、強くプロデューサーに抱きついた。
「ハニー…ミキは、今すぐ指に嵌めたいくらいだよ」
「まだ我慢、我慢」
「ねえミキ…ハニーに愛されてるって、自信持って良いんだよね?」
今にも泣きそうな目で、上目遣いで見上げる。
「当たり前だろ?」
くしゃっと前髪の辺りを撫でながら、Pは苦笑した。
「ミキ…世界一幸せなの」
ねえ、こんなに幸せで良いのかな?
そりゃ、色々我慢しなきゃいけないことも多いけど…
大好きな人がいて。
大好きな人と一緒にいれて。
こうやってその温もりに包まれて。
でも、誕生日だから、もう少しくらい、甘えても、いいよね…?
「ハニー…キスして?」
ごしごしと目頭を擦りながら、消え入りそうな声がねだる。
くそ、我慢できるわけ、ないだろ…
小さい肩を抱きしめて、静かに唇を合わせた。きらめくイルミネーションをバックに、映画のワンシーンのような光景が、そこには広がっていた。
「美希、明日からも、宜しくな」
「うん…ちょっと、今日のこと思い出して、ドキドキしちゃうかも」
ふふふ、と笑った美希の笑顔は、今までに無い位可愛くて。
自分でも、信じられないくらい、君が好きだよ。
たまに、自制が効かなくなることがある。
誰もいないところに、連れ去ってやりたいとさえ思うときがある。
でも、そんなの、幸せじゃないもんな。
お互いが幸せになるために―今ある世界を必死で、歩くために。
Pは静かにアクセルを踏んだ。
明日を迎えるために、今日の日はさよなら。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
くせえwwww何だこのバカップルwww(いつものことです)
遅くなりましたが美希誕SSでした。凄い難産だったー。美希は難しいですね。色々と。
美希語りはまた今度やりたいです。あとオフレポとか合作とか感想とトレーラーとか忙しすぎるんだぜ。とりあえず今日はおやすみだなー。
君のこと…好きになっていたんだろう。
ねえ、いつのまに。いつのまに―
「…美希?俺の顔に何かついてるか?」
「ひゃうっ、あ、…ごめん、ぼーっとしてたの」
気づけば随分長い間、美希は運転席で静かに運転をするプロデューサーの顔を見ていた。
声を掛けられて、慌てて視線を窓の外に向ける。
大盛況だった誕生日イベントの帰り、人員不足のナムコプロは、いつものようにプロデューサーが直々にアイドルを送迎している。
この送迎時間もコミュニケーションが取れてまあ良いんだけど、などと考えながらすっかり暗くなった道を運転していたPは、ふと熱い視線を感じて横を向いたのだった。
美希が視線を窓の外に向けたのに合わせて、Pも進行方向を見つめる。
「もうすっかりイルミネーションが綺麗な季節だな」
町は早めのクリスマス気分に浮かれた色とりどりの光で彩られている。カップルは寒そうに身を寄せ合って歩き、それを横目で見据えながら車を走らす。
「ちょっと寄り道してくか、美希?」
「ほんと?やった、ハニーと寄り道っ!」
(14歳の女の子をこんな遅くまで連れまわして・・・本当はもっと早く帰してやらなきゃなんだけど、俺も大人げないな…)
プロデューサーは内心苦笑しながらも進路を変える。目指すは夜景が綺麗なことで有名な海沿いの道だ。この道を通るくらいなら少し遠回りするくらいの時間しか掛からないし・・と自分への言い訳が苦しい。
「わー…すごいなー、綺麗だね、ハニー…」
美希がその小さな頭をPの肩に、邪魔にならない程度に凭れかけた。
「このまま家につかなきゃいいのに」
それは俺のセリフだ、と言いたいところを、すんでのところで飲み込んで、Pは邪魔にならないような駐車場の隅に車を止めた。
「美希、俺からの誕生日がまだ、だったよな」
「え・・・・・?ま、まさか・・・美希、その・・・初めてだし・・・・車の中は・・・」
顔を真っ赤にしてもじもじしている美希を見て、Pは軽くその頭を小突く。
「何考えてんだ、ばか。そういうのは、美希がもっと大人になってからだ」
「早く・・・大人になりたいなー…」
「今日、また一つ大人になっただろ?もうちょっとの辛抱だ」
そう自分にも言い聞かせながら、Pはカバンの中から誕生日プレゼントを取り出す。
「美希、眼、閉じてごらん」
素直に眼を閉じる美希。
(くそう…キスしてえ。いやいやいやいや。)
Pはぶるぶると首を振ると、静かにその首に鎖を掛ける。
「かなり悩んだんだ。気にいってくれるといいんだが」
「もう、眼開けていい?」
「いいよ」
透き通った大きな眼が開く。
「キスしてくれるのかと思ったのに」
口を尖らしながら美希は自分の首に掛かる鎖を手繰り寄せ、それがぶら下げているモノを確認した。
「ゆび…わ?…」
「…ベタだけど、な。ほら、指にするのは、バレたら困るだろ?だから首から下げてなさい」
「ハニー…嬉しい!」
美希は眼を潤ませ、思いっきり胸に飛び込んできた。柔らかい感触が上半身を包む。
「美希…帰したくなくなるから、…ダメだ」
「はぁ…いつになったら、自由にハニーと一緒にいられるんだろ?」
「今でも四六時中一緒にいるじゃないか」
「…夜は一緒にいれないもん。ずーっと一緒にいたいの」
「ずっと一緒に居たら、飽きちゃうかも知れないぞ?」
「そんなこと絶対ないの!」
「…れが本当だったら…いつか、俺のプレゼントしたその指輪、指に、嵌めてくれよ?」
照れながらぼそぼそと呟くと、美希はもう一度、強くプロデューサーに抱きついた。
「ハニー…ミキは、今すぐ指に嵌めたいくらいだよ」
「まだ我慢、我慢」
「ねえミキ…ハニーに愛されてるって、自信持って良いんだよね?」
今にも泣きそうな目で、上目遣いで見上げる。
「当たり前だろ?」
くしゃっと前髪の辺りを撫でながら、Pは苦笑した。
「ミキ…世界一幸せなの」
ねえ、こんなに幸せで良いのかな?
そりゃ、色々我慢しなきゃいけないことも多いけど…
大好きな人がいて。
大好きな人と一緒にいれて。
こうやってその温もりに包まれて。
でも、誕生日だから、もう少しくらい、甘えても、いいよね…?
「ハニー…キスして?」
ごしごしと目頭を擦りながら、消え入りそうな声がねだる。
くそ、我慢できるわけ、ないだろ…
小さい肩を抱きしめて、静かに唇を合わせた。きらめくイルミネーションをバックに、映画のワンシーンのような光景が、そこには広がっていた。
「美希、明日からも、宜しくな」
「うん…ちょっと、今日のこと思い出して、ドキドキしちゃうかも」
ふふふ、と笑った美希の笑顔は、今までに無い位可愛くて。
自分でも、信じられないくらい、君が好きだよ。
たまに、自制が効かなくなることがある。
誰もいないところに、連れ去ってやりたいとさえ思うときがある。
でも、そんなの、幸せじゃないもんな。
お互いが幸せになるために―今ある世界を必死で、歩くために。
Pは静かにアクセルを踏んだ。
明日を迎えるために、今日の日はさよなら。
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くせえwwww何だこのバカップルwww(いつものことです)
遅くなりましたが美希誕SSでした。凄い難産だったー。美希は難しいですね。色々と。
美希語りはまた今度やりたいです。あとオフレポとか合作とか感想とトレーラーとか忙しすぎるんだぜ。とりあえず今日はおやすみだなー。
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